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宇野重規『民主主義とは何か 』 ベートーベン「バイオリン協奏曲」N響、諏訪内晶子

2021/1/1(金)

録画していたN響。ベートーベン:「バイオリン協奏曲 ニ長調 作品61」。

3つあって、最後は、諏訪内晶子さんのバイオリン。繊細さが意外だった。

もちろん、ヨーゼフ・ヨアヒム作曲のカデンツァが素晴らしかったし、面白かった。

解説を先にしてもらっていたので、バイオリンの奏法とか、知っている人がみたら、専門用語で話すのだろうと思いつつ、でも、それを知らなくても、興味深く、他の人のカデンツァとの比較もしたいかも。

 

ベートーベン:「バイオリン協奏曲 ニ長調 作品61」 (管弦楽)NHK交響楽団、(指揮)秋山 和慶、(バイオリン)諏訪内晶子(43分50秒)~2020年12月11日 東京芸術劇場で収録~

第1楽章カデンツァ作曲:ヨーゼフ・ヨアヒム

 

宇野重規『民主主義とは何か 』講談社現代新書、2020.10https://www.amazon.co.jp/%E6%B0%91%E4%B8%BB%E4%B8%BB%E7%BE%A9%E3%81%A8%E3%81%AF%E4%BD%95%E3%81%8B-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E5%AE%87%E9%87%8E-%E9%87%8D%E8%A6%8F/dp/4065212952

<「民主主義とは何か」について、歴史的アプローチして、民主主義の危機を乗り越える方法を探る本 はじめにで、三つの問題を出す。

一、民主主義は多数決か少数派尊重か、

二、民主主義とは選挙に尽きるのか、

三、民主主義は制度か理念か。序が民主主義の四つの危機で、一、ポピュリズム台頭、二、独裁的指導者の増加等、三、技術革新(AI)

四、コロナ危機。


第一章が民主主義の「誕生」で、古代ギリシアの民主主義。 

第二章がヨーロッパへの「継承」で、西欧議会制、アメリカ独立、フランス革命とルソー。 

第三章が自由主義との結合で、民主主義と自由主義、トクヴィル、ミルと代議制民主主義。

第四章が民主主義の実現で、人民投票的民主主義と独裁、エリート民主主義とポリアーキー、ロールズ正義論。 

第五章が日本の民主主義で、民主主義の成立、戦後民主主義の行方。結びが民主主義の未来。>

 

安倍晋三さんや菅義偉さんのおかげで、そのお名前を知った宇野重規さんの本をようやく読み終えた。一気に読むべきだったのだが、どうも、最近ちょびちょびになるな。低回生ゼミの教科書にもってこいだな。参考文献もちょうどいい。

民主主義の説明もシンプル。つまり、「参加と責任のシステム」である。

 

古代ギリシャで成立した「政治」。その定義は、「自由で相互に独立した人々の間における共同の自己統治」であった。P49

P221にも、繰り返して強調してもらっている。<この場合の「政治」とは。公共的な議論による意思決定、すなわち、公共の場所において人々が言葉が交わし、多用な議論を批判的に検討した上で決定を行うことを指します。「政治」は自覚的な営みであり、力による強制や利益誘導などと明確に区別さるべきもの>

この「政治」があってこそ、民主主義(デモクラシー)が成立するという流れ。


by kogure613 | 2021-01-01 22:30 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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