「菅首相が会見などで口にする「~じゃないでしょうか」は何を意味しているのか」by 上西充子さん
2021年 03月 01日
2021/3/1(月)
菅義偉さんの口癖がずっと気になっていた。
「何とかは何とかではないでしょうか」というタイプ。菅さんは、「~じゃないでしょうか」となるもの。
反語なのか、婉曲法というのか。弁の立つ学生さんの発表とかでも、うん?て思うこともあった。ちょっと違うが、「何とかをすることに躊躇することはないのではないでしょうか」みたいな。
特に山田真貴子さん問題もあって、菅義偉さんの2/26のぶらさがり会見ではすごいなと思って、チェックしようとしていたら、とても素晴らしい分析が出ていたので、それを紹介しておこう。
菅首相が会見などで口にする「~じゃないでしょうか」は何を意味しているのか| ハーバー・ビジネス・オンライン 上西充子 2021.3.1
https://hbol.jp/240139
<「~じゃないでしょうか」というぼかしたような表現を首相が記者会見で多用するというのは、不自然に思える。なぜ自分が責任をもって、はっきりと言い切らないのだろうか、と。なぜ首相なのに、相手にお伺いを立てるような言い方をするのだろう、と。>
<結論を先に言えば、これは、いら立ちを抑えながら反論する場合に用いられる言い回しではないだろうか。「~じゃないですか!」と言いたい気持ちは抑えなければいけない、しかし反論はしたい、そういう場合に口をついて出てくるのが「~じゃないでしょうか」という言い回しではないか、と思うのだ。>
<(6)
●記者 先行解除によって、感染再拡大の懸念や、他の地域への影響についてどのように見ているか。
●首相 そこはやはり地元の知事の意向ちゅうのも大事にすべきじゃないでしょうか。>「ちゅうのも」という言い方も珍しいかも。
<(13)(14)
●記者 今度の会見では最後まで質問打ち切りなくお答えいただけるのか。
●首相 いやあの、私も時間がありますから。でも大体皆さん出尽くしているんじゃないでしょうか。先ほどから同じような質問ばっかりじゃないでしょうか。>
<「それは皆さんが考えることじゃないですか」は、「それは皆さんが勝手に考えてくださいよ!」あたりか。「でも大体皆さん出尽くしているんじゃないでしょうか。先ほどから同じような質問ばっかりじゃないでしょうか」は、「でも大体皆さん出尽くしてますよ。先ほどから同じような質問ばっかりじゃないですか!」だろう。>
3月。
退職までもうすぐ。
朝、銀行に行く。
夕方、毎月曜日1割引のスーパーで買物。
政府広報官の山田真紀子さんが昨夜入院して退職届けを出し、今朝の衆議院予算委員会の参考人招致はなしになった。どうも、総務省退職時に退職金は出ていたようで、特別職としての退職金は僅からしい。
総務省を支配していた菅義偉さんは、彼女を初の女性総務事務次官にしたかったという。
飲み会断らない女性。わきまえて、ノーと言わなかったから重用された。
彼女を見ると、女性活躍計画は、「女性おっさん化プラン」だったわけね。
By一月万冊 https://www.youtube.com/watch?v=9aOhOqp2zEU
(参考)
憲政史上初の女性秘書官は法学部卒 総務省情報通信国際戦略局局長 山田 真貴子 2015.10.12 早稲田ウィークリー
https://www.waseda.jp/inst/weekly/careercompass/2015/10/12/480/
<実家は早稲田大学から歩いて15分ほどの距離。物心つく前から大隈講堂に遊びに来ていたという山田さんが、早稲田大学に進学したのは自然の流れだった。
「『司法試験を受けて法曹界で働きたい』という夢があり、法学部に入学しました。元総長の奥島孝康先生のゼミに入り、勉強漬けの日々でした。一晩中議論したり、勉強し続けるゼミ合宿はいい思い出ですね」。
夢に向かってまい進していた山田さん。ところが、大学3年生の時、国家公務員だった父が他界した。「その葬儀で、父の同僚の方や後輩の皆さんとお話しさせていただく機会があり、そこで初めて、『父は立派な仕事をしていたんだ』と知ることができたのです。そこから、公務員もやりがいのある仕事だな、と進路変更を決断しました」。
山田さんは国家公務員試験に合格。大学卒業後の1984年4月、当時の郵政省に採用された。>