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「国務大臣、副大臣及び大臣政務官規範(大臣規範)」を読む。

2021/3/24(水)

省庁再編制の2001年に成立した大臣規範(国務大臣、副大臣及び大臣政務官規範)を読む。

加藤勝信官房長官が、いつもの巧妙な条文の曖昧さを活用した解釈をしていたのが、この文章。

関係業者との接触に当たっては、供応接待を受けること、職務に関連して贈物や便宜供与を受けること等であって国民の疑惑を招くような行為をしてはならない>

 

関係業者との接触でしてはいけない行為の解釈:関係業者とは、郵政省事件では、東北新社やNTT。許認可や補助金などでの関係ということになるのだろう。

 

もし、これが

<供応接待を受けること、職務に関連して贈物や便宜供与を受けること等、国民の疑惑を招くような行為をしてはならない>と「であって」がないとすると、

「国民の疑惑を招くような行為」の代表例が、「供応接待を受ける」と「職務に関連して贈物や便宜供与を受ける」であり、「等」によってそれ以外にも「国民の疑惑を招くような行為」があれば、してはいけないということになる。

 

もしそういう解釈になれば、大臣等が「供応接待を受ける」こととか「便宜供与」を受けるがあれば、すなわち、してはいけない「国民の疑惑を招くような行為」に自動的になる。

 

ところが、「であって」を加藤勝信さんのように巧妙に使うと、これは、2つの条件がそろわないといけないということになる。

つまり、「国民の疑惑を招くような行為」でない「供応接待を受ける」ことや「便宜供与を受ける」ことがある可能性があるという風にも読めるというところ。だから、ずっと、武田良太総務大臣は、一つ覚えで「「国民の疑念を招くような行為」はしていないと繰り返したのだ。ちょっと気になったのは「疑惑」を「疑念」にしたところ。どうしてかもわからない。

 

ただ、「であって」が「であり、かつ」と同じかどうかも過去の条文などで確認するべきところだな。

 

大臣規範は、閣議決定で、改正すべき点の一つだが、しかし、法制局的な「であって」解釈はしりたいものだ。

 

国務大臣、副大臣及び大臣政務官規範

平成13年1月6日 閣議決定

https://www.cas.go.jp/jp/siryou/kihan.pdf

<国民全体の奉仕者として公共の利益のためにその職務を行い、公私混淆を断ち、職務に関して廉潔性を保持する>

<国務大臣等としての在任期間中は、株式等の有価証券(私募ファンドを含む。)、不動産、ゴルフ会員権等の取引を自粛する>

<政治資金の調達を目的とするパーティーで、国民の疑惑を招きかねないような大規模なものの開催は自粛する。

<(6)関係業者との接触等

倫理の保持に万全を期するため、

① 関係業者との接触に当たっては、供応接待を受けること、職務に関連して贈物や便宜供与を受けること等であって国民の疑惑を招くような行為をしてはならない。

② また、未公開株式を譲り受けること、特定企業における講演会に出席して社会的常識を著しく超える講演料を得ることは行ってはならない。

<(10)公務員との関係

国家公務員法等の趣旨を踏まえ、国民全体の奉仕者として政治的中立性が求められている職員に対し、一部の利益のために、その影響力を行使してはならない。国務大臣は、職員の任命権を一部の政治的目的のために濫用してはならない。

国務大臣等は、その指示が法令に違反することのないよう十分留意するとともに、指示が法令違反のおそれがある旨の職員の意見については十分に考慮するものとする。>

 


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by kogure613 | 2021-03-24 22:00 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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