夏木志朋「ヘルシー」 『びんぼう一代~五代目 古今亭志ん生~』
2021年 06月 10日
2021/6/10(木)
いまの時代を反映した小説を読むと、精神的な病をテーマにした作品に遭遇する。
テレビドラマでも描かれるのだから、それは大事な主題なのだろう。
ただ、演劇だと、内面の吐露をナレーションにすることがないから、少し減少する。
音楽だとオペラ以外はほとんどないだろう。
特にどうでもいい呟き。ただ、小説新潮6月号のなかの、2020年に生まれた新人作家の最後、夏木志朋「ヘルシー」を読んで、そんなことを思った。
主人公亜美は、小学校6年生。家庭は複雑だ。母親は統合失調症。自分にも、心の声が「妖精のケリー」として右肩にのっている。対人恐怖症というのは昔の名前だろうが、小学校では、何かに依存しないとやっていけない。風邪薬に効果があることがわかって毎日服用。
展開があって、母と暮らすことから、かなり年上の兄とその恋人沙由とともに暮らすように・・・
録画していたNHKアーカイブを見る。
30年前。自分は当時沖縄開発庁だったか、あるいは、福岡県教育委員会財務課長だったか。
NHK特集『びんぼう一代~五代目 古今亭志ん生~』1981年
https://www2.nhk.or.jp/archives/tv60bin/detail/index.cgi?das_id=D0009010257_00000
<不世出の落語家、五代目・古今亭志ん生の一代記。大酒飲み、貧乏、夜逃げなど落語を地でいく逸話をミニドラマで再現しながら、十八番の演目を演じる姿や、俳優・小沢昭一との芸談フィルム、録音テープなどを紹介。また、案内役の落語家・立川談志をはじめ、演芸評論家・小島貞二、俳優・森繁久彌ら著名人がそれぞれの「志ん生論」を語り、その独特の話芸や人物像を浮き彫りにする。志ん生の孫で女優の池波志乃がりん夫人を好演。>