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上橋菜穂子『炎路を行く者―守り人作品集』 安倍晋三の「国葬」をどうして岸田文雄はしようとするのか?

2022/7/16(土)

上橋菜穂子『炎路を行く者守り人作品集』新潮文庫、2017年、2012年単行本。

 

ヒュウゴというヨゴ皇国の近衛兵「帝の盾」を父に持ち、その後を次ぐことが決まっていた少年。タルシュ帝国によって、属国(ほとんど植民地化)になって、彼は、庶民としての暮らしを初めて味わう。守ってくる下町の人たち。とくに、異界が見えるリュアンの存在は鮮やか。

そのうちにヤクザの若き頭となっていく。ここから、「タルシュ帝国の密偵」になるのだが、生い立ちがわかってすごく得をした気持ちになる。

 

15歳のバルサ。「十五の我には」。バルサの少女時代や戦う人になっていくエピソードには心震えるものがある。「炎路の旅人」と同じく、長編の最終へ向けてのヒュウゴとバルサの回想という形式。もう一度、本体を思い起こし読みたくさせる効果もある。

 

そこに、

https://www.shinchosha.co.jp/book/130284/

謎多き密偵ヒュウゴの少年時代と、女用心棒バルサの少女時代を描いたシリーズ最新刊。>

<『蒼路の旅人』、『天と地の守り人』で暗躍したタルシュ帝国の密偵、ヒュウゴ。彼は何故、祖国を滅ぼし家族を奪った国に仕えるのか。謎多きヒュウゴの少年時代を描いた「炎路の旅人」。そしてバルサは、養父と共に旅を続けるなか、何故、女用心棒として生きる道を選んだのか。過酷な少女時代を描いた「十五の我には」――やがてチャグム皇子と出会う二人の十代の頃の物語2編。>

 

【炎路の旅人】

鷹の声

第一章 盾の滅び
1
 炎の中を
2
 火の粉とたわむれるトカゲ魚
3
 青に飲まれた娘
4
 焼け跡
第二章 下街暮らし
1
 酒場の少年
2
 ダンガ・ドゥド
3
 狭い星空
4
 狂気
第三章 ならず者のカシラ
1
 長靴と短剣
2
 ふしぎな男
3
 夜明けの運河
4
 陽炎の街
5
 白い夢
6
 夕暮れ
7
 碗の中
8
 変わりゆく流れ

炎の路

【十五の我には】

夜明けの影

1 死闘
2
 酒場の暮らし
3
 十五の我

飛んでいく鷹

文庫版あとがき「私の旅路」
解説  片岡敬司

 

 

エアコンを入れるかどうか、ためらうような気温。

 

安倍晋三葬儀を国葬にするようにという要求を安倍派が強く主張したという。

 

結局、閣議決定により、政府がすべてを負担する「国葬」(国民のなかには安倍晋三的なるものを否定する層も少なくないので、自公政権による「国家葬」というべきだろうが)になれば、吉田茂以来となる。

 

海外からの弔問客に、もしも、プーチンや習近平、金正恩、尹錫悦、バイデン、蔡英文などが来るならば、葬式外交として、それなりに意義はあるのかも知れない(可能性は極小だが)。

 

ただ、国葬反対デモやsnsデモもあるだろうから、警備はかなり大変だろうな。

もちろん、私も、#安倍晋三の国葬に反対します である。


by kogure613 | 2022-07-16 23:00 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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