ジュゼッペ・ピッチョーニ『ぼくの瞳の光』 サイエンスZERO「地球を冷やす?あの病気にも!?土の実力発掘SP」
2023年 04月 15日
2023/4/15(土)
一転して、ヒヤッとした春の雨の日。
イタリア映画の三本セットを買っていた。
妻と見るので、少し、優しい映画がいいかと思い、『ぼくの瞳の光』というタイトルを選んだ。
ジュゼッペ・ピッチョーニ『ぼくの瞳の光』2001年、109分。
LUCE DEI MIEIOCCHI LIGHT OF MY EYES
言葉にならない沈黙、眼差し、拒否。音楽はずっと静かに鳴っている。
でも、不幸な人たちばかり。
SFの小説のなかの語り。ハイヤー運転手のアントニオの孤独は、自分の物語のなかに変換されている。猫を探す少女、リーザ。
リーザについては、母親マリアの唯一の希望。冷凍食品屋をマリアは経営しているのだが、魚の冷凍食品などが、パッケージなしに並べられているのが面白い。大きなスーパーができて経営が大変。街金のようなサヴェーリオからの借金で首が回らない。男もいるようだが、どうも荒々しい電話ばかり。
他方、アントニオは生真面目で優しい。マリアに対しても好意を持つ。でも、マリアはずっと優しくしてもらったことがなく、アントニオの優しさがまぶしすぎるのか、心を開くということはないという態度を取り続ける。
サヴェーリオ(大麦コーヒーを注文するのは少し可笑しい)は、街金だけでなく、違法な外国人労働取引と搾取を行っている。偽造ビザなどをアントニオは見つけているが、運転手として安心している模様。ベンガル人たちを40数名も違法に住まわせて金を取っている。
アントニオの反逆。マリアにも変化が出る。
その前に、アントニオとマリアとリーザが、河をクルーズするシーンが気持ちいい。それが3人が楽しくドライブするシーンに連結する。
https://www.cinematoday.jp/movie/T0002219 より
<2002年のイタリア映画祭で『もうひとつの世界』が絶賛された、ジュゼッペ・ピッチョーニ監督による、リアリティあふれる群像劇。本作は『息子の部屋』のルイジ・カーショと、新進女優のサンドラ・チェッカレッリに、2001年のヴェネチア国際映画祭での最優秀男優賞と、女優賞のW受賞をもたらした。必死で“今日”を生きる、不器用な人間達の葛藤が心にしみる佳作だ。
<ハイヤー運転手のアントニオ(ルイジ・カーショ)は、ある晩急に飛び出してきたリーザ(バルバラ・ヴァレンテ)をひきそうになる。彼はその母親のマリア(サンドラ・チェッカレッリ)に惹かれるが……。>
<ローマ。若く生真面目なハイヤー運転手アントニオ(ルイジ・ロ・カーショ)は、空想好きな青年。彼の仕事は顧客が決めた道筋を旅し、車中での話に耳を傾け、彼らの人生を静かに見守ること。そして待ち時間、アントニオはSF小説を読む。ある晩、飛び出してきた少女リーザ(バルバラ・ヴァレンテ)を轢きそうになったアントニオは、彼女の母マリア(サンドラ・チェッカレッリ)と知り合う。マリアは一人で食料品店を経営し、女手ひとつで娘を育てていた。マリアに惹かれたアントニオはこの母娘を助けようと、彼女がサヴェーリオ(シルヴィオ・オルランド)への支払いに苦労しているのを知ると、彼女には何も言わず、サヴェーリオの運転手を買ってでる。だが、マリアはリーザとの生活を守ることに精一杯で、アントニオの好意を素直に喜べない。そしてアントニオは外国人労働者を搾取するサヴェーリオに、次第に耐えられなくなる。ある日、アントニオはミスを犯してサヴェーリオから解雇され、マリアはとうとう力尽きて、リーザを祖父母に引き渡す。それまで頑なに守っていたものを失ったとき、マリアの心にある変化が訪れるのだった。>
サイエンスZEROで、土ハンターの藤井一至さんが出ている回を録画していた。
タイトルでは全くわからなかった。
内容はこちら
「地球を冷やす?あの病気にも!?土の実力発掘SP」
初回放送日: 2022年5月22日
https://www.nhk.jp/p/zero/ts/XK5VKV7V98/episode/te/Z2N7JY8LR1/
足元に広がる「土」の魅力に迫る。人類は土なしには生きていけない。一粒の土の中には複雑な構造と微生物の生態系が広がっていて、しかもそのほとんどの働きを解明できていないという。無限の可能性を秘めたフロンティア領域だということが明らかになり、地球温暖化解決のヒントや、病気の治療薬になりうる候補も見えてきた。限られた資源である土を、岩石から作ろうという「人工土壌」研究の最前線も。
https://tv.ksagi.work/entry/2022/05/26/000909
<まず土とはいかなる物質であるかだが、まずその半分ぐらいは岩などの鉱物が粉砕されて粉末となったものである。しかしこれだけだと普通の土にはならない。そこにさらに動物の死骸などが微生物によって分解されたことによって生じた有機物が混合している。さらに大さじ一杯の土の中に100億もの微生物が生存しており、それが1つの生態系となっている。日本は比較的土の出来やすいところだそうだが、それでも100年に1センチほどしか生成していないという。
<世界中の土を集めてきた土ハンターこと、森林総合研究所の藤井一至氏によると、世界には様々な土が存在するが、実はその中で普通に耕すと普通に豊かに作物を実らせるという人類にとって都合の良い土は数種類しかない。そして肥沃な土のTOP3は世界の陸地の11%に過ぎないのに、これらの土に人類の食糧の8割以上が依存しているという。
<また温暖化の原因を解消する土の研究も進んでいる。農地から発生するN2OはCO2の300倍の温室効果を持っているが、これを再び土に吸収させようというのである。大豆の根にある根粒には根粒菌が存在するが、この根粒菌は大気中のN2を取り込む効果を持つが、それらがN2Oに変化してしまう場合があると言う。しかし一部の根粒菌はN2OをN2に変換する力があることが分かったという。そこでこの能力を持つ根粒菌を畑に投入したところ、N2Oの領が減少するという実験結果が出たという。現在各地の土の成分を集め、より効果がある菌がいるのではないかと分析を続けている。
さらに二酸化炭素についても、団粒という土の塊を利用して吸着しようという研究もなされている。日本に多い黒ボク土は多くの細孔などを持っていて、炭素を吸着する能力をもっているのだという。
土の中には多くの微生物が存在するが、そのほとんどの正体は分かっていないない。そこでこれらの微生物の中から有用な薬を作り出すものがあるのではという研究もなされている。その結果、ベルカリンAという物質がアルツハイマー病の原因となるアミロイドβの生成を抑制するということが見つかったという。>

