ジェイ・ローチ『トランボ ーハリウッドに最も嫌われた男』
2023年 12月 24日
2023/12/24(日)
昨日に比べると暖かい。
買い物もセーターのままで行く。
珍しくホワイトシチューとローストチキン。
高校駅伝をぼんやり見ながら、選択したり、掃除をしたり。
夕飯後、録画していた映画を観る。
久しぶりに、映画で泣いた。ジェイ・ローチ『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』
脚本家が主人公という映画を少し前に見たが、こちらは、実在の人物に基づいていて、政治的(赤狩り、非米活動委員会)であるし、色々な記憶を刺激してくれる。
でも、一番泣けるのは、家族愛であり友情の苦しさだ。
主人公が70歳で亡くなったのは、仕方がない。酒タバコに薬(いわゆる麻薬ではないが)。
奥さんのクレオ・トランボ(ダイアン・レイン、好きなタイプの女優さん)が93歳まで生きて、「ローマの休日」のオスカー像を受け取ったのもいいね。
お父さんを尊敬し、コミュニストの志を継いでいこうとする長女が、とてもいい味。ニコラ・トランボ(エル・ファニングも魅力的やな)。
ジェイ・ローチ『トランボハリウッドに最も嫌われた男』2015年、124年。
<ダルトン・トランボは、その才能によりハリウッドの俊英の1人に数えられるようになっている脚本家である。しかし、彼はアメリカ共産党員として積極的に活動していることから、コラムニストのヘッダ・ホッパーや俳優のジョン・ウェインなどのエンターテイメント業界にける強硬な反ソ連の人物から軽蔑されている。
トランボは、ハリウッド映画における共産主義のプロパガンダに関して下院非米活動委員会(HUAC)で証言するよう召喚された10人の脚本家のうちの1人となった。彼らは質問に直接答えることを拒否し、下級審で議会侮辱罪で有罪判決を受けたとしても、最高裁で多数派を占めるリベラルな判事たちがそれを覆すことを確信している。トランボたちの行動を支持するトランボの友人で俳優のエドワード・G・ロビンソンは、彼らの弁護士費用調達のために、ヴィンセント・ファン・ゴッホの1887年の絵画『ペール・タンギーの肖像』を売却する。しかし、ワイリー・ラトリッジ判事とフランク・マーフィー判事の予期せぬ死去により、トランボの上訴する計画は叶わぬこととなった。1950年、トランボはケンタッキー州アシュランドの連邦矯正施設で11か月間服役する。
「ハリウッド・ブラックリスト」の対象が拡大し、より多くの共産主義者や共産主義シンパが業界から排除される中、トランボとその仲間たちは、自分の仕事を守るために彼らとの繋がりを否認するロビンソンとプロデューサーのバディ・ロスによって見捨てられる。トランボは刑務所から釈放されたが、依然としてブラックリストに載っており、彼の経済状況と家庭生活はますます逼迫していく。彼は友人のイアン・マクレラン・ハンターに『ローマの休日』の脚本を渡し、ハンターが脚本の名義と報酬の一部を得るという手段をとる(最終的にはハンターがアカデミー原案賞を受賞する)。のどかな湖畔の家を売り、都会の家に引っ越した彼は、低予算のキング・ブラザーズ・プロダクションでペンネームを使った上で脚本家として働き、ブラックリストに載っている仲間の作家たちにB級映画の脚本執筆の仕事を回してやる。彼は妻のクレオと10代の子供たちに仕事を手伝わせ、家庭内不和が大きくなる。トランボがペンネームで原作を書いたキング・ブラザーズの映画『黒い牡牛』がアカデミー賞を受賞したが、トランボはそれが自分によるものだとは言えない。ブラックリストに載っている友人のアーレン・ハードは貧窮の中、癌で亡くなる。一方、キング・ブラザーズを脅してトランボを解雇させようとするヘッダ・ホッパーの同調者らの試みは完全な失敗に終わる。>
<トランボ ハリウッドに最も嫌われた男のネタバレあらすじ:嵐の前
暗転のまま、字幕が流れます。1943年のトランボは「ジョーは戦場に行った」や「夫は還らず」などの戦時体制協力映画に参加していました。そして、アメリカでは1939年にアメリカ共産党はソ連を支持し、1943年には共産党員支持者が増え、トランボもその1人でした。
暗転が開けると、バスタブで胸毛ボウボウの眼鏡の男が、浴槽に板を置いて、その上にタイプライターを置いて打っていました。劇中で、映画のタイトルは明かされませんが、恐らく「ギャングスター」の脚本を打っていたのでしょう。
翌日、スタジオで、撮影が行なわれていました。ギャングのボスが裏切った子分に銃を向けているシーンなのですが、小道具の銃が安物だったせいか、シリンダーがはずれて弾が落ちてしまいました。
カットがかかり、ボスを演じるエドワード・G・ロビンソンはトランボに質問します。
「この男は何のために戦っているんだ?」するとトランボは答えます。「そりゃ、世界中の平和と正義のためさ。」 エ「ここはアメリカだぞ?もっと他にないのか?」 ト「金を得て女を抱くためさ。」 エ「そりゃいい、分かりやすい。」この時代の台本は現場で、修正されることが常で、原案になることもしばしばだったようです>
ダルトン・トランボ - ブライアン・クランストン
クレオ・トランボ - ダイアン・レイン
ヘッダ・ホッパー - ヘレン・ミレン:『スパルタカス』(1960年)にトランボを起用したカーク・ダグラスを批判したコラムニスト。
アーレン・ハード - ルイ・C・K
ニコラ・トランボ - エル・ファニング:ダルトンの娘。
フランク・キング - ジョン・グッドマン
エドワード・G・ロビンソン - マイケル・スタールバーグ: 赤狩りでハリウッドを追放された俳優。
イアン・マクレラン・ハンター - アラン・テュディック:赤狩りで干されていたトランボのために、自分の名義を貸した。
ヴァージル・ブルックス - アドウェール・アキノエ=アグバエ
カーク・ダグラス - ディーン・オゴーマン:『スパルタカス』で主演と製作を務め、トランボを実名でクレジットに載せた。
ハイミー・キング - スティーヴン・ルート
バディ・ロス - ロジャー・バート
ジョン・ウェイン - デヴィッド・ジェームズ・エリオット(英語版):赤狩りに加担した「アメリカの理想を守るための映画同盟」の一員。

