伊坂幸太郎『サブマリン』
2025年 10月 16日
2025/10/16(木)
伊坂幸太郎『サブマリン』講談社、2016年。
書き下ろし。
装幀:鈴木成一デザイン室
細かいことだけど、装幀を装丁とすることもあるし、
ブックデザインとカタカナ語で表示することもある。
装画:宗誠二郎


陣内さんと武藤くんの会話が楽しい。
この二人以外でも、たとえば、陣内フレンズである永瀬夫妻との会話も面白い。
少年との会話は、なかなか進まない。それをどうやって動かすのか。
そのための陣内さんの無謀にみえる実行力が半端ではない。
ざっくりいえば、内容は、加害者になった少年に対応する家裁調査官の話なので、
見えない(サブマリン)少年の心理や事件との結びつきにあっと気づくという物語だ。
自動車事故の連鎖。
過失と故意。故意で行ったはずの無免許運転が、チワワの飛び出しで違う事故になってしまう。
<家庭裁判所調査官の武藤は異動先で主任になった陣内と同じ「組」になる。
ネット脅迫者を脅迫した事件で試験観察中の小山田俊は、
ネット脅迫で実際に小学校で事件を起こす可能性のある「本物」の話を武藤にする。
また、十九歳の棚岡佑真が無免許で速度超過で歩道に突っ込み、
ジョギング中の中年男性を殺してしまう事件が起きる。
武藤は棚岡のことを担当することになり、
棚岡の両親が交通事故で亡くなっているだけではなく、
小学生の頃に暴走した車の事故で友人を亡くしてることを知るが。>
武藤:家裁調査官。主人公。平凡で真面目。陣内主任と何故かまた一緒になる。とても嫌だが、謎が多くて、陣内主任のジャズなどの音楽を聴くことでの影響はある。貧乏くじを引くタイプ。
陣内:家裁調査官。主任。まだ独身のようだ。武藤からすれば、主任になったのが不思議。組織のなかで仕事をしているタイプと真逆だから。ただ、調査員は、独立性が結構あるし、深めたいならできる、稀有な公務員なのだろうとも思える。
木更津安奈:家裁調査員。武藤が腹を刺された時、代わりをしてくれるクールな調査員。「そこまでする必要がありますか?」
小山田俊 試験観察中の高校生。15歳。
棚岡佑真 アルバイトの少年。19歳。
棚岡清 佑真の伯父。大学教授。
田村守 佑真の友人。浪人生。
若林 29歳の青年。
永瀬 視覚障碍者の男性。陣内の知人。
優子 永瀬の妻。
ChatGPTの読み
<「サブマリン」というタイトルは、以下のような意味層を重ねつつ、作品全体の構成・テーマと共鳴していると考えられます。
「見えない場所」に介入する視点
陣内や武藤は、外からは見えにくい、事件や心理の “海中” に入っていく役割を担っている。タイトルはその介入者性(潜る者)を示唆していると読む。
過去・罪・痛みの沈潜と浮上
過去に封じ込めようとした苦痛・罪の意識は、完全には消えず、時折心の表面に浮かび出てくる。潜水艦のように、深層に沈んでいたものが急に顔を出すような動きを、物語が構造的に持っている。
声にならない声・無視された存在への共鳴
語られなかった想い、孤独な存在、見過ごされてきたものに耳を傾ける意志性。潜水艦的な “深みに沈んだ声” を聴こうとする姿勢をタイトルが象徴している。
構造・プロットとの関係
物語が、時間・視点を行き来させる構造を伴っており、沈んでいるものを浮かび上がらせ、またあるときは沈ませる揺らぎを内包する。タイトル「サブマリン」がそうした構造のメタファーとしても機能している。
意味と語感のバランス
語感として “サブマリン” の重さ、潜行性、沈黙性が、作品の重層的なテーマと響き合っており、タイトルを響きや印象ありきで選んだ可能性も高い。>
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朝食

いままで、ずっと毎日、ヒゲを剃っている。
退職しても、習慣になっていて、それを問題化してこなかった。
まあ、電気シェーバーでこすっているだけだが。
今朝、朝食後、歯ブラシと洗面をしたら、剃り忘れていた。
いつもは、また、剃るのだが、これをやめた。
2日で一回でいいという習慣に変えるのはどうか?
まあ、実験。替刃の寿命が少し伸びるといいから。
プロ野球は、興味がない。阪神が負けたら面白いが、負けない。
ソフトバンクは、一番初めのダイエーを福岡で応援していたので、勝つとちょびっと嬉しい。
日本ハムはかっこいいので引く。特に、中日から移った選手が活躍してきたので、若干、嫉妬心がある。
午前中、枚方市はまだ雨が降らないという予報見て、
早めに、秋物の衣類を届けに行った。
もう、着させられない衣類は、この袋に入れてくださいといっていた。
その袋が満杯だった。
特に、下着としてユニクロで買っていたものが全部、その袋に入っていた。
どうも、下着は、もっと女性的なものではなくてはいけないようだ。
私が買っていないものが、衣類収納ボックスに入っていた。
帰りに、下着は、これから、そちらで購入して請求してくださいと話して帰る。
ちょっと、意思疎通ができなかったなと思って、残念な気持ちになった。

