歓喜光寺をたずねる。時宗の道場。こんなに大学に近いのに初めての場所。
2006年 03月 22日
新年度から、1回生チーム、2回生チーム(2回生向け基礎演習が通年でもてることになったことから、これも出来るのではないかと思っている)というふうに、文化政策学科専任教員が分担できるようになったので(なお、3回、4回生へのケアはゼミを中心にして全員で行う基本はかわりなし)、教員も分担して学生たちのケアをきめ細かくしていければいいなあとこちらはぼんやり考えていて、それは、みなさんも同じお考えのようで嬉しいところ。
10時半から非常勤講師のみなさんへのオリエンテーション。こういう丁寧な説明をするところは仏教大学など少数ではないかという話があった。お昼に懇親会。4月から来ていただく建築インテリアコース担当の先生も出席。夜の送別会のときも含めて、顔合わせとか、どんな感じなのかとか、ちょこちょこ話したりする。すーっと溶け込んでいただけるような感じがするが、ずいぶんそれぞれ大学風土というのは違うだろうから、事前に説明したり、質問できやすい雰囲気を作らなくちゃいけない。
あさ、大学へ行く途中、そういえば、大宅一里塚を見たことがなかったなあと思って、塚を覆う古い榎の枝を見上げる。隣の家?が工事中。ついでに甲ノ辻児童公園(子ども神輿が回るのでそこは行ったことがあったが)とか、大学生協が提供する寮、そして、大宅中学校のすぐそば、大宅奥山田という地名(京都橘大学は大宅山田)にある歓喜光寺をたずねる。時宗の道場。ここ山科の地に来たのは昭和50年のことだそうだが、地蔵の塚のような集合の具合とか、今日は閉められていたが本堂の佇まいとか、大学から5分ぐらいにとても素敵な空間があることに気づいて、しみじみ。
上にリンクした時宗についてのサイトにあるように、歓喜光寺は、お寺自体が「遊行」していると書かれてあって、ほほ、なるほどと思う。遊行する一遍上人と同じく、でーんと構えた構築物、社会の中に教えを確立して行くかちっとした階層的なシステム作りを行う宗派ではないのだろう。
4月いっぱい、工事があって、今日入った門があいているが、通常はその本堂前の門は閉まっていて、いま工事をされているところの門から入るのだそうだ。住職さんが気安く説明していただいて、一遍上人、時宗と聞いても、踊念仏の一語のみしか連想しない私へも、どうぞ学生さんを連れてきてくださいと親切にしていただけて、嬉しい。浄土宗の大円寺はいつも通っているし、大宅寺は実はちゃんとまだ見ていないし、その他ご近所のお寺も時間があったら見て回ろうと思う。