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ギャラリーそわかに行こうと思っていけなかった昨日ほか

昨日、ギャラリーそわかに行こうと思っていて、手帖にも書いていたのだけれど。
雨が強かったのでめげてしまった。ここも築港赤レンガ倉庫と同じく、今月で閉められるのだ。

はじめて砂連尾理・寺田みさこお二人のダンスを見たのは、このギャラリーの奥の間だった。料理番組の放送をバックに、少しインテリ風の若夫婦の日常と憂鬱ダンスをテラスから垣間見る感じがした。いつだったか。
上田假奈代さんの詩の朗読を間近で感じた場所は2階だった。東寺の見える場所。危ないどきどき感があった。
廊下で似顔絵(似ていない似顔絵というタイトルがついていた)を描いてもらった。
アートまにゅきゅあもしてもらった。初めてで最後?だと思った。
ギャラリーなのだけれど、ひっそりとしかも心に残る、とても印象的なお祭りをする場所だった。

朝、浦沢直樹のHappy!が4/7にドラマになるということをいつか聞いていて、何気に検索したら、なんと、MONO土田英生さんが脚本を書いていた。土田さんはいまテレビや映画などの脚本で忙しいのだなあ。「おかしなふたり」とか、「東京タワー」とか。
新入生キャンプがあるので、ビデオにとってもらうようにしよう。楽しみである。
浦沢直樹→モンスターの流れで、次のサイトなどを見る。http://willowick.seesaa.net/article/6287017.html

大塚英志・大澤信亮『「ジャパニメーション」はなぜ敗れるか』(角川書店、2005)を読んだばかりなので、連動してあれこれ。メディア芸術という文化庁の文化政策とジャパニメーション(おたく/萌え含むコンテンツ産業)振興という経済産業省の産業振興政策との関係はどうなっているのかも気になるが、文部科学省本体のマンガ/アニメ/メディア関連大学振興との関連はこの本の終わりのほうを読みながら、少し手がかりは感じられた。

そわかと野村誠さんとの関係も深い(というか、そわかは山下残さんとか美術以外の京の面白くとんがったアーティストのたまり場でもあった)のだが、彼のブログでNHK教育「あいのて」の番組サイトが紹介されていて、そこのっている4/8からという開始日は間違っていると注がき。自分のところの放送を間違えるNHKさんって不思議。
『第1回は、4月12日(水)午前9:15~9:30、4月15日(土)午前9:00~9:15。その次の週も同じ時間に再放送あります。ちなみに、4月1日(土)午前9:00~9:15には、宣伝番組「みてみてあいのて」があります。これは、宣伝番組なので、「あいのて」みたいに面白くはないと思いますが、荒井良二さんがセットに描いていくところが見れますし、本番で着る衣装のほぼ完成状態のものも見れます。あと、エンディング曲のレコーディング風景なども映るかもしれません。』
午後、どうして人は芸術鑑賞をするのか、というかなり抽象的な話を授業のはじまりでしようと思って、そのレジュメを作る。こんなことをしていると、なかなかアーツの中味に入れないか。でも、「うっとり」理論とか少し面白そうなものになったのではないかなあ(そうそう、両方なのだが、前期も後期もアーツ鑑賞演習は定員の40名をオーバーして抽選になったという。私の科目で抽選になったことなどなくてびっくり。ということは、演劇好きの学生も落ちているかも知れないのか。びくびく)。

フェスティバルゲートへ。ここで唯一賑わっているのはスパだ。
かなりの集客力。それ以外は閑散、というか、回転木馬のところが塀になって囲われているので、徐々に廃墟化していこうとしているようにどうしても思ってしまう。映画とか宝石屋さん?とかはあるのだが。

もちろん、新世界アーツパーク事業のなかで集ってきていただいたココルームやレモ、ダンスボックス、ブリッジなどはちゃんとここで息づいている。アートシアターdBの今回のセレクション14だって、気がつくと補助席が出ていて、平日なのに確実にトリイホールのときよりは人の輪が広がっている。その成果は数字でも出るかも知れないが、ずっと同じように見てきた観客が一番体感できることだ。

スタッフもにこやかに話しているし、まだまだやっていけそうである。4組、20分。出演は女性ばかりだった。有吉睦子のソロ。Sleepがテーマ。私は目覚ましと無縁だけれど、朝が弱い人には思い当たる出だし。枕が分散して集約される。水平に動く脚のベクトルがきれいな間の踊りは夢なのかも知れない。手足の伸びやかさが彼女の美しさ。すーっと伸びるところをもっとみたかったな。fu-peは、楽しい。バレエのくるくるがあって、でも物語のようでもある。暗転が多いのが少し気になった。

休憩のあと、花沙「あいだ 舞ひ そのに」。前に観たような気がするのだが、初めて観たように思ったほど楽しかった。観る楽しみが20分間ソロで持続させていただけるというのは、私の好みとかいまの気持ちとかバイアスを割り引いてもすごいことではないかなあといまも思っている。ある方法論から表現を拡げるというタイプではなく、身体をあたかも自分のものではないかのようにみなして丁寧に聞き出して行く作業として結果的にそれがダンスであればダンスとしておきましょうという感じ。そのあと、一転して、Lo-Lo Dnace Performance Companyの大きな音。よく動く三人。ゲームソフトとかと連動して見られるかも知れないし、そういう若い人に受けるのかも知れない。

先の話だが、大阪市の文化振興事業が将来きっといつか懐古されたときにアーツアポリアや新世界アーツパークやクラシックルネッサンスは、地域芸術政策の奇跡として検証されることになるだろう。どうしてこういう先鋭な企画がそれも文化行政的な土壌があったとはいえない大阪市役所というところで行われえたか、と。

それに対して文化集客かなにか知らないが、いままで建てたここのフェスゲ本体とかそういう娯楽施設はきっとただ赤字だったとかそういうマイナスの経済的数字のみで評価されて簡単に失敗と結論付けられたままになるだろう。そこからどういう作品が生まれたとかアーティストが育ったとかそういう時間軸としてつながるプロジェクトでなかったから。

アートシアターdBに学生を行かせたいと思って5月~7月半ばあたりの週末の予定を聞く。でも、なかなか適当なのがまだ決まっていないようだ。また、決まったら教えて欲しいと横堀さんに言っておく。いま、学生にちゃんとダンスを見せたい。その仕事が私の一番大切な使命じゃないかと観ながら思う。
Commented by なかにしみほ at 2006-03-30 18:09 x
花冷えでしょうか、肌寒いですよ、大阪港は。
>どうしてこういう先鋭な企画がそれも文化行政的な土壌があったとはいえない大阪市役所というところで行われえたか、と。
については、私も色々考えるところアリ。いくつか「おっ」と思った部分もアリ。どうやって、その「おっ」を、人に説明できるかが、自分の頭の中だけじゃ足りなくて、すっきりしない感じ。もっと勉強したいなって、思ってます。フェスティバルゲートの顛末を見届ける頃には、まとまった考えが、関係者の発言とともに、文章化できるといいな〜。夢だけど。
Commented by kogure613 at 2006-03-30 21:35
大学の帰り、雪でした。なかにしさん、コメントありがとうです。
こちらも授業を少しは面白くしようと思っていた2月以降、
結局、あんまり成果がないかも。でも、まあ、やるしかないですね。こぐれ
Commented at 2006-03-31 10:11
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
by kogure613 | 2006-03-29 07:16 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(3)

こぐれのぶお・小暮宣雄 写真は春江おばあちゃんと・サボテンの花嬉しく 


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