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ようやく、原稿を朝書く 京都橘高校 青年団『上野動物園再々々襲撃』

あさ、鑑賞演習は振替休みなので、ようやく、NO-MAの展覧会カタログの文章を書く。
1800字。依頼があってから5日も経っていた。早書きだけが取り柄だったが、まあ、のんびり書くのもまたいいかも。一応のタイトルは「日常口」である。出だしと終わりは、このあさの私である。書き出しから書き終わりまで。一応のオチはつけた。

ただ、日常、異常、非常、無常、非日常を対比したが、まだそのなかの無常をうまく捉えきっていない。無常をこの「常」をめぐる思索でいかに深めるか。はたさんにとてもいいテーマをいただいて感謝している。ただ、非日常という言葉は、ちょっとありふれていて自分では使わないことばだったが、これを書きながらすっきりしたポジションを非日常という状態に与えた気がした。

昼から京都橘高校「文化政策」。4回目。中間考査前なので、みんな疲れている。隙さえれば、別の科目をしようとする高校生。かわいいのである。イベント論を非日常と日常の対比で話す。彼女たちのイベントとは何か、授業をしながら探して。来週はお休み。再来週は商店街フィールドワークだ。

激しい雨の伊丹駅。アイホールのお芝居が始まる前、6/30に行う高校でのテスト問題を作る。
青年団第50回公演『上野動物園再々々襲撃』。原作:金杉忠男、脚本・構成・演出:平田オリザ。110分ぐらいか。「月の砂漠」が騎馬戦で歌われ、「とんとんともだち」も、年相応に変化する。適度にセンチメンタル、井上ひさしのこまつ座とか、テレビで随分前見た蜷川幸雄演出のお芝居(学生運動時の新宿の居酒屋が舞台だったような。ホイットニーの詩をテーブルに上って暗誦するような)を思い出す。

音楽があるので、長くは感じない。あまりにもわかりやすいなあとは思うが、もうオリザ演出が当たり前になったからで、この演出を15年前に見れば、金杉さんも、そこの役者さんたち(とてもいい味の人たちだった)もびくりぎょうてんしただろう。中村座はみたことがなく、それをはじめてみたアングラ演劇遭遇者がみんな驚いたように。

終わったらオリザさんがいた。大阪大学で教えていると話してくれる。髪の毛が白くなったなあ。ひらたよーこが作曲して歌いピアノを弾く『夜の江ノ電』(あなんじゅぱすというグループだそうだ)を買う。今日はちょっとしか出ていなかったので、ゆっくり彼女の声にひたろう。谷川俊太郎、萩原朔太郎、田村隆一・・・。
by kogure613 | 2006-05-19 10:23 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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