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“とりあえず「柔軟性」に限る!と思いました。頭が柔らなくないとだめな仕事ですね。”

11/28(火)
あさ、はなたらしながら、ジャズのはじまりなどを調べる。羽島直人『ジャズが好きになる本』(エール出版社、2000)p10~11より(以下引用)
 1861年4月南北戦争勃発。4年間続いた戦争は1865年、北軍の勝利に終わる。これを機に黒人は事実上解放された。戦争には兵器同様に必需品である「鳴り物」、つまり進軍ラッパなどの楽器も不必要となり、安価にて市場に出回る。自由を勝ち得た黒人たちはこれらの楽器を手にし、思い思いに鳴らし始めた。楽器を吹くことを許されなかったかつての奴隷達が、西洋音楽に用いられる楽器を吹けるわけもなく、彼らは独学で音の出し方、吹き方を習得して行く。
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・・・ニューオリンズ周辺でブラスバンドが流行、そして定着。ありとあらゆる冠婚葬祭、日常の娯楽にブラスバンドは欠かせない存在となる。・・・
そう、お葬式の帰りにはみんな陽気に踊って帰る。聖者の行進などを演奏しながら。“天国に召されてこの世の苦しみは終わったぜ、ブラザー”、とばかりに。

大阪成蹊大学芸術学部。2週間ぶり。46名の受講。登録56名中、38名がレポートを提出する。あとは、来週になるようだ。
アーツマネージャー論に入る。嬉しい感想が多い。たとえば・・
○ 羊飼いプロジェクトに行ったのですがまさにです!(これは、アーツマネージャーは多様なアーツジャンルに通じる必要があるという私の話を受けたコメント)音楽も、ダンスも、立体(絵画)も。幅広いジャンルのプロジェクトだったので、とても楽しめた。マネジメントはとても大変だけれど、実現したときには大きな感動が待っていると思う(さきらの小ホールに前に私がいたとき「おぐらせんせい~」と言った子達の一人だろう)。

○ アーツマネージャーは作品を創る人じゃない。でも、それについて応答し(レスポンス)、説明する(アカウント)能力を有する。すっごいむずかしい仕事だと思った。でも、やりがいがあって楽しいのだろうなとも思う。私は口べたなので、そういうことを仕事にできるのはとてもすごいと思います。

○ 今日の授業は今までの授業以上に熱がこもっておられておもしろかったです。でも先生本当に熱があるんですね?大丈夫ですか???アートマネージャーの仕事はとても大変そうですがやりがいがあることも感じられました。とりあえず「柔軟性」に限る!と思いました。頭が柔らなくないとだめな仕事ですね。(この学生さんは『三池』を見たそうだ) 
そうそう、鷲田清一(わしだきよかず)先生のお奨め本を聞きに来た学生がいたっけね。これを読んでくれているそうなので、ここに少しだけ候補を書いておこう。

『ちぐはぐな身体―ファッションって何? 』筑摩書房2005年 630円
『じぶん・この不思議な存在』講談社1996年 735円
『てつがくを着て、まちを歩こう―ファッション考現学』筑摩書房2006年 700円
by kogure613 | 2006-11-28 19:09 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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