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宴(うたげ)と拍ち上げ(拍手)と打ち上げ

9/5(水)
10時から12時過ぎまで、滋賀県栗東市の栗東芸術文化会館さきらの第2回運営協議会に出る。

アウトリーチはお旅所にお神輿を渡御(とぎょ)してお祝いすることだと考えたらと思った。そのお神輿もコミュニティの人たちで作るようになるとどんなにステキか。栗東市全域に満遍なくこの「さきら]がどうしたら行き渡るのか、自分たちのさきらと思えるのか。神社やお寺のお祭や奉納システムに学ぶことが多いかも知れない。他所への派手な発信ではなく、自地域の毛細血管にような循環交通。

近くのNPOによる喫茶店でランチ。滋賀県の委員会でご一緒の方と雑談。このあたりを「さきらタウン」というようになればいいな。商店街と寺院との関係が決め手のように、アーツセンターと商店街が連携を取れるようになること。フラダンスの話をしていて、フラメンコという言葉がどうしても出てこなかった。

『宗教以前』に続いて、高取正男『神道の成立』(平凡社ライブラリー1100、1993年)を読む。「うたげ」が「拍ち上げ」(拍手をしてから饗宴に入る)に由来しているという話は、もちろん、道鏡はじめ僧侶が宮中で拍手(かしわで)を打ったことの流れからなのだが、興行の「打ち上げ」が、まあ、満場の拍手のあとにあると牽強付会的に連想できて、面白い。

武道とダンスが中学校の必修になる方向だという記事を見る。早ければ2011年春から。

保健体育の中は変わらず、アーツとしてのダンスではないけれど、武道も儀礼の要素が強くて伝統文化との関係で入ったわけで(ただ武道は私の領域ではないので、内田樹先生のブログでその問題をチェックしてもらわないといけないが)、では、ダンスは現代文化と関係すると考えてもいいし、「セロトニン」との関係は証明できないようだけれど、なにせ、切れることと鬱のことが気になる今日この頃、リズムをとり体を動かし、身体を意識することが注目されることは、とりあえず、いい方向ではないかと思う。

課題は、どうやって、ダンスの授業を担う人材を学校は探すのか、再教育するのかということかも。ぜひ、ホールなどのダンス公演やワークショップの動きとの連携を考えてほしいものだ。また、武道のなかの相撲とかは、神社などの祭儀との関係もあるし、フォークダンスは、もちろん地域芸能としての踊りも入るはずなので、地域文化の継承として、ダンス領域も重要な役割を果たす可能性がある。

http://www.asahi.com/edu/news/TKY200709040354.html(朝日新聞、9.4)より引用:
《 学習指導要領の改訂を検討している中央教育審議会(文部科学相の諮問機関)の専門部会は4日、中学の保健体育で武道とダンスを男女にかかわらず、1、2年生で必ず履修すべきだとする案をまとめた。中教審の教育課程部会での検討を経て、文科相に答申する。早ければ11年春から、男子がダンスをし、女子が柔道や剣道をする姿がどこの中学校でも見られることになる。 ・・・
《 武道は現在、柔道、剣道、相撲が指導要領に例示されているほか、なぎなた、空手、弓道、少林寺拳法、合気道などが実際に教えられている。ダンスは「創作ダンス」「フォークダンス」「現代的なリズムのダンス」が例示されているが、文科省は「競技ダンスやヒップホップなども考えられる」と話す。 》
by kogure613 | 2007-09-05 23:56 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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