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張り付いてしまった・・遊劇体『夜叉ヶ池』@ウイングフィールド

11/16(金)
遊劇体『夜叉ヶ池』@ウイングフィールド。19:01~20:56。
泉鏡花の原作脚本の台詞そのままにして、こうも、いまの暗部を照射するとは
すごすぎる。様式化された美術と動き。役者たちの非日常的な声のトーン、響きに、
村の衆ややくざにもなる黒子のテキパキ。
舞台の光、最小限の美術・スモークの最大限効果
・・・演出:キタモトマサヤ。

歌、いつもながら、やさしくわらべ歌、狂言風のうたもあったね。音楽も音響も耳に残る。
チラシ(宣伝美術)は、うちの企画でもお世話になった古閑剛

夜叉、竜神、河童、植物の霊、水に住む鯉や鯰、蟹の精たち、つまり、
ニンゲンから見ると魔物や妖怪。
ぎゃくに、精霊から見たらニンゲンが悪鬼で妖魔。
ニンゲンが魔物となる起源譚がかくも美しく。
妖怪とニンゲンとの交通とその遮断による結末。いや、結末はまた始まりとなり、それは円環となって・・・

このあと、1年ぐらい、お芝居を観なくても大丈夫なほど、びりびりして。
帰り、思わず、キタモトマサヤさんに、「張り付きました」と一言あいさつ。
学生を優待していただいている。当日2800円のところ、学生証提示で1800円。
一つだけ、鬘が惜しいけど、些細なこと。再演のときは、ぜひ、枯れた白髪を。

今日は、京都橘高校で京都市内の祭りの発表。地図を黒板に書いて、そこに落としていってもらう。1月から9月までで時間切れ。祭りという年中行事の時間の推移と地図的空間性。これは、ほんの序章でより大学の授業で「祭りアーツとまちつかい」の関係探求を発展しようと思っている。
盂蘭盆ということばもなじみになったかな。神楽、神輿、神事、宮司、五穀豊穣に境内、菖蒲、鉦・・・・なじみのないことばの読み方勉強にもなっている。

朝、時間があったので、ビデオで『氷の微笑』(1992,128分)を見ていた。なんで?というと、武満徹の最後の出版本に、テオ・アンゲロプロス や小津安二郎、ムルナウとの対比(もちろん、『氷の微笑』がセンセーショナルなだけの商業的表面的な映画の例)で、出ていたから。
高校から帰って、3学期の教材準備(『ベルリン・フィルと子どもたち』を活用した問いかけ)。2回だけなので、逆に評価までするのは大変。

で、上記のように、黄昏に家をまた出て、岩清水八幡宮の縁を通って長堀橋駅、ウイングフィールド。
大感激の観劇と続くわけ。
by kogure613 | 2007-11-16 23:11 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

こぐれのぶお・小暮宣雄 写真は春江おばあちゃんと・サボテンの花嬉しく 


by kogurenob
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