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コンサートジェネシス(始原)Ⅱ ダブルリード特に大篳篥をまた聴きたいね

11/17(土)
10時から、このマンションはじめての防火避難訓練があり、わたしは今年度の理事なので、9時から準備。はじめて、ホースがここに丸めてあるんだなあとか、消火器の位置、警報機の場所、押さえ方など、住みだして7年目なのに、気づかないものが多すぎて、やっぱり実地にすることの大切さを思う。
予想外に大勢の参加者で、火を燃やして消火する経験も、ちょっと、焚き火みたいで、楽しげだった。

午後から、京都芸術劇場春秋座で、「コンサートジェネシス(始原)Ⅱ」を聴く。
第1部は木戸敏郎さんの独壇場。楽器の復元ということになると彼以外を知らないぐらいいつも出てこられる人。アングルハープ。竪琴。ハープには古代のアングルハープのほか、アーチェードハープ、そしていま主流のフレームハープがあるのだそうだ。古代エジプトに古代ギリシャ、そして、正倉院。木と絹糸弦のほうが、河とガット弦より、少しは響く。演奏者としても、身体になじむというものではないので、研究につきあっている感じはするが、一所懸命ではある。

第2部.篳篥(ひちりき)。ダブルリード。こっちは、ああ、いい音と頭だけではなく、心も動く。楽器は演奏者がどうつきあっているかによるなあと思う。大篳篥がいちばんはじめに演奏されて、その音のすごいこと。最近わたし、すごいすごいって簡単に書きがちだけれど、これが、平安時代の国風化以後、演奏されなくなったなんて、絶対にもったいないし、当時の日本人の好みのせい(チェルメラ的な音がアジアのなかで珍しく日本人は好きではなかった)とはいえ、ホントに音が重層化して聞こえるし、頭にがんがん篳篥のようには響かないし、ぜひぜひ復活していまの音楽の重要な楽器になってほしいもの。

中村仁美さんという篳篥演奏家がトルコのメイという古代のアウロスと似たダブルリードを演奏されていて、なんだか、葦を刈り取ってすぐに鳴らしているような風情で、二本いっぺんに吹いたり、アクロバットな演奏で、こういう曲芸的なあり方こそ、クラシック音楽コンサートではない古代・中世的な演奏だろうと、わくわくした。でも、最後の演奏はとてもしんどそうだったね。
by kogure613 | 2007-11-17 23:23 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

こぐれのぶお・小暮宣雄 写真は春江おばあちゃんと・サボテンの花嬉しく 


by kogurenob
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