人気ブログランキング | 話題のタグを見る

デス電所『残魂エンド摂氏零度』@精華小劇場&授業の様子

11/22(木)
あさ、そうだ、わたしの頭の中にある紹介したいアーティストリストを作ろうとした。
とりあえず、簡単に手書きしているこの数年の鑑賞リストをパラパラ。
チラシや当日パンフをファイルしているものまでみればもっとあがるのだろうけれど、
美術と音楽、合わせて、59名。えらい中途半端なのは、時間切れだからだが、これで、学生には最終テストの少しはヒントになるだろう。(60名にしたリストはこちら→http://kogurearts.exblog.jp/7518096/

これは、とっさの資料だけれど、もう一つ、チラシを整理したので、今日は美術のチラシを机二つ分合わせたところに並べて2枚ずつとってもらう。ゼミぐらいの人数ならそれを見せ合っていろいろ発見があるのだが、今回は、企画づくりのヒントだということで、チラシをちゃんとみて企画プログラミングに生かすことともに、大学内にあるチラシを無駄にせず学習に応用する(もちろん、そのチラシで公演や展覧会に行ってほしいのは山々だが)ことなどを隠れたねらいにして、久しぶりに使ってみる。

今週は美術だったので、来週は音楽。じつは音楽のチラシは一番少なくて(映画も少ないが)、しかもちょっと地味なのである。あんまりコンサートとか行かないからね。

今日も君が代のメロディーが3つ以上あったという話をした。同志社の大学院でも驚かれたけれど。今日は実は文部省がこしらえた君が代(これが普通第3といわれている)は流さなかった。ごちゃごちゃになるから。かわりに、建前としての西欧音楽に対し、ホンネ(本音)の音楽の流れとして浪曲をかけてみた。

夜、芝居流通センター・デス電所第17回公演『残魂エンド摂氏零度』作・演出:竹内佑、音楽・演奏:和田俊輔を見た。24回も公演するのだということで、もう終わりの方だ。精華小劇場もロングランの可能性を追求しているわけだろう。日替わりゲストが、コメディアドリブ部分(呑気な感じの「便利さ」破壊テロリストの探索シーンに当てられる)に登場。今日はオタクものまねの人だった。

デス電所、ずいぶん前にKAVCあたりで見て以来かな。今回の印象は、ずいぶんとコンパクト(100分強)になっていて、それに、終わりも、ええ?と思ったぐらいに、すっきりで前向き感あり。コンパクトなのは音楽が進行を管理しているからかも知れない。もちろん、単純すぎるわけではなく、辻褄があいすぎて退屈というほどもでもなく、一応、あれれ?と思わせる仕掛けもある。踊ったり歌ったり、まっくらにしてちょっと客席に侵入したり。

まっしろな室内に9つの扉。そこは電脳空間でもあって、女主人公リア(山村涼子)がアンドロイドのリイチ(丸山英彦)とともに、ゲーム感覚で過ごしている。リアにあるのは、空気が読めないと言われないよう用心しつつチャットで盛り上がり、ゲーム感覚で人の弱点を握って「勝利」すること・・・そんなはかない「いま」の幻だけ(だった)。

9名の劇団中、女優は二人だけだが、なかなか対照的な役柄を演じていて、80年代少女ぽい衣装で内向的な山村涼子と、水商売ぽい衣装で姉御肌の田嶋杏子、どちらもいい役者だなあと思ってみている。もちろん、男優さんだって、それぞれ踊ったりコントしたりしているのだが、(有料パンフに載っていたためだろう)何役をどの役者さんがしているかは分からない。

オタク系、ゲームやコミック、アニメとかはまるで知らないし興味がわかないので、いつもアンドロイドが出てきたりするこの手のお芝居を見ると取り残される感じがするが、今回の芝居は、そういうおっさんにも優しく出来ていて、その分、濃い人たちにはどうだったのかな、とは思う。

あと、日替わりゲストを入れるという工夫は、もちろん、そのゲスト目当ての小劇場初心者を取り込むというもくろみ、あるいは、同一公演リピーターを増やす(ロングランには必要だろうから)というもくろみのもと、考えられたことなのだろう。さらに、役者たちの中だるみとかマンネリを防止するという効果もあるのかも知れないとか思ったりもした。逆に大変なこともあるのだろうが。
by kogure613 | 2007-11-22 15:37 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

こぐれのぶお・小暮宣雄 写真は春江おばあちゃんと・サボテンの花嬉しく 


by kogurenob
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30