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さきらに行こう、学生さん&「こころのたねとして」発表会のDVDをようやく見る

12/24(月)
振替休日。
10時から12時まで会議。
平成19年度栗東芸術文化会館さきら第4回運営協議会。
これから3月まで、07年度さきら自主事業はけっこう過密である。指定管理者制度になっても、予算成立とか助成金とかのこともあって、年度末に事業が集中し、第1四半期に事業が入れられないという点はあまり変わりがないようだ。

1/18の長岡京室内アンサンブルニューイヤーコンサートには行こうと思っている。一般4000円のところ学生・65歳以上2000円というのは、いかにもお徳であり、学生に聞いてもらいたいということがよく表わされている。翌日の「さきら能」は葵上である。これもぜひ都合をつけたいもの。能楽体験ワークショップを5回行ってその発表もある。これは一般と友の会だけの価格設定。

学生の優待がすごいのは、関本昌平ピアノコンサート。前売・一般が、3500円(S席)、2500円(A席)、2000円(B席)のところ、学生は、それぞれ、1500円、1000円、500円となっている。岡本昌平22歳と同世代の人にぜひ足を運んでもらいたい(3/15の17時)という気持ちの現れ。

あと、1/26の19時から、「公共文化施設と文化ボランティア~非営利アーツマネジメントの愉しみ~」、3/1の19時から、「地域の芸術環境づくり~“さきらシップ”が市民をつくる~」というさきら公開セミナーをこの前やったように(11/10)、ひっそりとさきら研修室で行う予定。

来年度は、近江八幡で行われたような(「まちの木霊をさがす」まちあるき)ことがしたいなあと思いながら会議に出ていた。

最後に館長から、びわ湖ホールの来年度予算が、運営費で1億5000万円減額されるという報道がなされていて、とても滋賀県内市町村の文化施設協議会内で問題になっているとの話があった。知らなかったので、帰って中日新聞の記事を確認した(京都新聞にはより詳しい記事があることをさきらのファックスであとで分かった)。新幹線の駅と同じように「もったいない」としていいのかどうか、他の事業も含めて気になるところ。たとえば、琵琶湖文化館を維持することがもったいないのか、あるいは、いままで活動してきた博物館を休館することがもったいないのか。

帰ると、この前、ファックさんが持ち込んだチラシにのっていた、ブレヒトに名前が似ているという作曲家のヤコブ・オブレヒトについて、何も知らないなあ(オケゲムと同時代、フランドル地方で15世紀後半に活躍した人らしい)と思って注文していたCDがバッハのマニフィカートとともに届いていて、声楽曲(ミサ・カプト、サルヴェ・レジナ)をしみじみと聴く(ちょっとキリスト教的空気にたまたまなってしまうが)。

夜、ココルームで7/16に行われた「こころのたねとして」発表会のDVDをようやく見る。市電の運転手としてはじめ採用された「はなぶさのぶお」さんの話をもとにした上田假奈代さんの詩。あるいは、西洋人が聞き取った年配の女性の話しぶりを再現する面白さなど、一人の人が前に出てリーディングするというシンプルな形が、都市を生きてきた人の記憶に接続することで、いかに多様で深いものを伝えることができるのか(+その立ち位置の違いや語り口の位相を自分でどう定めるかの選択具合のバリエーションなど)について、思いをはせた。

それにしても、フェスティバルゲートは霞町車庫(操車場)が果たしてきたた交通の行き止まり=墓場であったわけで、すぐに破滅したこの遊園地は、新世界アーツパーク事業によって5年間ほど、その交通の新しい形を見出しは開発されつつあったのだ。

けれど、フェスゲ遊園地を作った段階でもう大阪市としてギブアップしてしまったために、ちんちん電車から続いた(戦争で一時停止したけれど)赤い火が夕張と同じ発想で無残に消えた。そのあと、じつは、そこにまたいくつかの「蒼い炎」が上っているということに、大阪市役所は誰も(文化政策を仕切った連中すら)気づかなかったということなのだろう。



More 中日新聞 12/5より
 県によると、08年度に400億円、09年度に460億円、10年度には450億円の財源不足が見込まれる。このため、県は事業費の削減と県債の発行などで対応する。事業費は、来年度から3年計画で毎年度150億円前後を削減していく。

 主な見直し事業として、挙げたのは87項目。県単独の道路や河川事業は維持管理だけに絞り、約28億円をカットする。

 県立芸術劇場「びわ湖ホール」は、自主事業の公演数を大幅に減らし、運営費で約1億5000万円を圧縮。琵琶湖環境科学研究センターや琵琶湖博物館の研究費もそれぞれ約1億円削る。

 県内各市町への助成や補助の割合を従来の2分の1から3分の1に抑え、交付団体数も削減。障害者や就学前の乳幼児、母子・父子家庭への福祉医療費助成は、対象を見直し、10億円以上を圧縮する。

京都新聞にももちろん載っていました。以下引用:
「経費の削減は厳しすぎる」「やむを得ない判断だ」-。財政再建を掲げる滋賀県が四日示した事業見直し方針は、学校運営や文化、福祉施策にも大胆に切り込んだ。関係者からは戸惑いや不安の声が上がった。

 方針には、私立学校への補助金二割カットも盛り込まれた。授業料値上げは避けられず、家計を直撃する。「教育費の公私間格差の是正を訴え続けたが、大きな後退だ」と西村勝晴・比叡山高校長は話した。二年後に実施予定だった虎姫高(虎姫町)と安曇川高(高島市)の中高一貫教育も先送りとされ、高島市の橋本源之助教育長は「進路の選択肢が減る。保護者の期待も大きいのに」と落胆した。

 県内社寺などが文化財を寄託している琵琶湖文化館(大津市)の休館について、比叡山延暦寺の小堀光實副執行は「文化財保護の精神をないがしろにする施策。断固とした姿勢で臨みたい」と憤った。

 びわ湖ホール(同市)も、利用が少ない冬季に約一カ月休館して管理経費を削減し、ホールの自主事業の公演数を大幅に減らす。ホールを管理する財団法人への委託料が本年度より約一億五千万円削減できるという。県の担当者は「自主事業にはお客さんも集まっている。本来なら見直さなくてもいいのだが…」と声を落とす。

 県立図書館(同市)でも休館日を週二回に増やし、臨時職員の人件費を抑える。同館は「これまでもぎりぎりの金額で運営してきた。このままだと、(図書を購入する)資料費に響くのでやむを得ない」と嘆いた。

by kogure613 | 2007-12-24 22:44 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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