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小さな小さな魔女ピッキ@トーン・テレヘン+マリット・テルンクヴィスト

2008/1/23(水)
今日は、夜に組合の大会があるだけなのだが、副査になった卒業研究14部を読むために、出かける。雨。昨日よりは少し寒さはましか。
教務委員のK先生がきて、学生学会のこと。コンソーシアムの発表も含めて、2008年度の2回生たちに期待したいねと話す。最後の文化政策学で学士になる連中だからなあ・・・

小松和彦『異人-民俗社会の心性』(ちくま学芸文庫、1995)を読んでいる。中沢新一と親しかったりして、中沢新一の本は昔からなじみなので分かりやすい。ただ「六部(ろくぶ)」って恥ずかしながらどんな巡礼かしらなかったので、検索しておく。研究がいまさかんなのかも知れない。http://www.iwata-shoin.co.jp/shohyo/sho530.htm

1回のゼミ生が「ヒガシガシ-東山発!活動まるごと 情報誌」(vol.16、2008冬号)を研究室の前に置いていた。東山青少年活動センターのかわいい広報誌。うちの一回生と二回生が担当している。来年は1回生を発掘するのがむずかしいかも。

そのヒガシガシに、上品芸術演劇団第3回公演『さなぎ』の記事が・・・おっと、3/29の19時と3/30の15時。めくるめく紙芝居と重なっている。まあ、3/29はリハーサルが終わって駆けつけることができるかも知れないが・・・

だれも死なない』のトーン・テレヘン、彼の最近の絵本が研究室にある。
小さな小さな魔女ピッキ』(トーン・テレヘン:文、マリット・テルンクヴィスト:絵、長山さき:訳)徳間書店、2006。

こちらもなかなかにいい。魔女の宅急便のようには、魔女が成長したりするのではなく、何だろう、魔女は魔女なんだから、小さくても魔力があって人間とは違うぜ、という感じ。それと、人間も犬もクマも、魔女からみたら同じ平凡な存在だという扱いもおもしろい。
頭の中では小さなマイクロの魔女ビッキだって、小さくないというのが面白い。だって、もっともっと小さな埃のようなものが頭の中にある「考え」だから・・ふふふ。

建築インテリアを中心とするゼミの卒業研究の副査なので、扱っているものが具体的だったりして楽しい。年老いてゆく犬と暮らす住居だったり、お風呂屋さんだったり。広告デザイン、チラシのレイアウト研究というのもあって、その広告の定義を読んで、おお、と思った。

『新しい広告』(電通)からの定義だそうだが、広告とは「明示された広告主が、目的を持って、想定したターゲットにある情報を伝えるために、人間以外の媒体を、料金を払って利用して行う情報提供活動」だという。

だったら、チンドン屋さんとか、むかしの飴売り飴勝とかは、人間が媒体だから、広告じゃないということになるのだろうか。あるいは、音楽つきとか、節回し口上とかになれば、それは通常の人間ではない媒体ということで、広告になるのだろうか。どうして「人間以外の媒体」とするのか、文献を見る必要があるけど、妖怪だったらまさしく広告かもなあ。
by kogure613 | 2008-01-23 10:25 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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