中原俊監督『櫻の園』 「京都文化ベンチャーコンペティション」最終審査
2008年 03月 20日
昨夜は、映画を見て、早く寝た。滋賀県議会は気にはなっていたが。
中原俊監督『櫻の園』(1990年、96分)。芳江も私も大好きな映画だった。そしてもう一度見て、やっぱり好きだねえと確認する。
台詞を二人が口ずさむところ(倉田役の白鳥靖代がつぶやく女主人の台詞を、彼女が好きな小間使い役の演劇部部長志水=中島ひろ子が一緒になって・・・)など、無性にチェーホフ(舞台)そのものを見たくなるように出来ている(これって、学生さんではどうかなあ・・・)。もちろん、あんまり前衛的でないほうがいいな。
この秋、同じ監督でこの『櫻の園』がリメイクされるという。知らなかった!
どうしてみたかというと、島田裕巳さんの本『信じやすい心』の初めにこの映画が紹介されていて(島田さんの後輩に監督があたるという)、イニシエーション(通過儀礼)の説明として、部室を出るシーンがとてもいいなと私も思ったからだった。http://kogure.exblog.jp/6895101/
出かける前、村上春樹のエッセイに出ていたという「文化的焼き畑農業」という比ゆに過剰に反応してしまう。人類学や民俗学、内山節氏的歴史哲学寄りの自分の感情が出てしまったとあとで反省。
今日は12時からずっと、この一年、京都府で取り組まれていた「京都文化ベンチャーコンペティション」の最終審査だった。京都リサーチパーク、バズホールにて。この前呼んで頂いた嵯峨野高校の先生と生徒さんの顔もあって嬉しかった。
今回の最年少最終審査通過者は20歳のうちのゼミ生たちだったが、次回は10代も夢ではない。年齢層は幅広く、地域も秋田はじめ京都以外からの顔もあり、じつに真摯で愉快な公開プレゼンテーションをひとつひとつ聞かせていただく。私は審査委員ではないのだが、実行委員として参加。
夕方、全国知事会が臨時に開かれた(道路特定財源問題)帰りの山田知事も見えて、表彰式、パーティ。山田さんは私の自治省の1年先輩だが、公営企業第1課の企画係長の前任者でもあったことを、彼から、小暮君に引継ぎしたんだよ~とうちのゼミ生に話していただいて、思い出す。もう、25年以上前のことだ。滋賀県のことなども少し雑談。
やっさんの紙芝居も見られて、いいパーティだった。黄金バットの実演を見たのははじめてだった。