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文化行政のつぶやき。

文化行政のつぶやき。

http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2008-04-15より、一部引用:
なお、びわ湖ホール騒動とは、状況が違います。びわ湖ホール騒動のときのカテゴリーは「指定管理者制度」でしたが、このカテゴリーは「音楽業界」であることも、考え方の違いの表明であります。アートセンターの存続問題と、演奏団体(小暮注:大阪センチュリー交響楽団が前段でその話題になっている)の存続問題は、まるっきり意味が違う。前者はアートの在り方の問題、後者は、極端に言えば、雇用問題です(無論、アートセンター存続でもスタッフの雇用の問題が出てきますが、裏方商売の雇用や人権は哀しいかな夜明け前状態で、世間で議論する準備すらないのが実態です)。
大阪府の大阪センチュリー交響楽団への助成を削減する話があって自分は、署名をした。びわ湖ホールは大学の同僚ということでしたのだが、これは、一応、実家が大阪だし、大阪府や大阪市の文化政策危機の象徴だから、という意味で、行った。あと、びわ湖ホールのとき署名したのに、これはしないというのも、なんだか気色悪いということもあった。

もちろん、音楽ジャンルだけをとっても、なぜ、こういう西洋クラシック音楽だけを優遇してホールの自主事業をしたり公共予算をそういうものの制作費などにつぎ込むのか、あるいは、大阪にどうしてこんなに交響楽団が必要なのか(それだけ多くの府民が週末、4箇所で同時にシンフォニーを聞かなくちゃ夜も眠れない!というのだったら、そういう趣味をあまりお持ちだとは聞いたことがないような知事様が当選されるというのはどういうことなのか)、という疑問は残っている。

同じ予算があれば、もっと、多ジャンルの、もっと、大阪のアーツシーンの未来に託すことができるアーツNPOがいっぱいあって(築港赤レンガ倉庫を最高にまちつかいしてきた大阪アポリアそして、フェスゲと新世界と西成を動かしたダンスボックスやココルームやレモや・・・)、それが大阪市などに梯子をはずされたままなのである。精華小劇場だって、もともとはもっとあの小学校幼稚園を全面的に活用することも出来たはずなのに、その存亡すら話になりつつあるという。
地味だけれど、大阪楽座事業だって、その一助だったはずだ。

大阪に独立したアーツカウンシルを!という運動がある。関西にアーツカウンシルが必要だとは思うが、まず、緊急に、大阪にアーツカウンシルが出来て、そこが、ほんとうに必要な予算配分ができるようになるしか、この事態は変えられないのかも知れない。

そんなことを、やくぺん先生のブログを読みながら、思った次第。

○ 橋下さんという知事様がたぶん御自身の御識見で御遂行されるのにふさわしいのは、文化行政のなかでは、スポーツ、とくにお得意のラクビー文化の向上でありましょうから、ぜひ、大阪府の高校ラクビーがあんなに強いのに、大学になると関東へ逸材が流れるという問題に取り組まれたら、いかがかと思われます。正月のTVで、関西の大学(いまは同志社か京産などですが)、とくに、大阪の大学が決勝で早稲田などと競うシーンを演出すると、府民はスポーツ文化を愛される知事様を選んで本当によかったと思うに違いありません。
by kogure613 | 2008-04-16 07:52 | つぶやき | Trackback | Comments(0)

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