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浜松でアウトサイダーライブ研究会

11/23(月)
新嘗祭(天皇さんや伊勢神宮の行事)なので、ハッピーマンデーではない固定の祝日。でも、大学は半期15回クリアのために授業。でも、浜松でアウトサイダーライブ研究会。そのために、行政法の学外授業を急きょ作ったり(結果オーライだったが)ばたばたした。

研究会を公開していたのかどうか分からないが、まあ、面白い場所だった、たけし文化センターは。

でもかつて、岡山市において、「自由工場」のような先駆的事例があるし、同じく岡山市で、このたけぶんに似たような空きビルで大森さんらの主催でトークショーに出たこともある。

ただ、たけし、という個人名(障害のある人、たけしさん)から連想される親密な関係と文化センターという公共性が強そうな空間をイメージさせる組み合わせ・・・とても面白いネーミングだとは思う。ネーミングの勝利。
つまり、親密圏と公共圏を限界芸術的につなげていく、そういうものだろうと予想させる。

「文化センター」ということは、公開されているというイミなので(公の施設であるかそうでないかは問わず)、パブリック性がずいぶんある場だということだと思うのだが、これは、そうではないのかなあ。

浜松でも踊りに行くぜ!とかやっていたんじゃなかったのかなあ。健常者だって面白い身体表現はできるはずなのだけど、みなさん、ほとんど知らないようだった。

ただただ、議論がかみ合わない・・・・。
http://takebun.exblog.jp/11644576/
ただし、「滋賀の社会福祉事業団主催」というのは、違っていて厚労省の補助金(事業仕分けでは確か廃止とか)を社会福祉法人オープンスペースれがーとが受けての実施。でも、社会福祉事業団の人が事実上の事務局を分有しているので、まあ、似たようなものかもね。

翌日、すこし二日酔いの頭ながら、すこし冷静になって、以下のようなつぶやきをツイッターでしておく。

◎ 今日(24日)、少し冷静になって、ハードウェアとして出来上がった劇場ホールはパブリックの場なのかどうか、あるいは、パブリック度数はどれぐらいなのか、あれこれいま 考えています。 ピアノの発表会に使われたときの自治体ホールと、有料でコンサートが催された場合、それが貸し館であるときと自主事業の場合・・

◎ 他方、オールタナティブスペースはどれほどパブリックか。CAPQ3(以前はCAP HOUSE)のそれぞれの制作室とロビー、ギャラリーのパブリック濃度を考える。あるいは、NPO法人と任意の集まりとの比較。パブリックとコモンが公共という言葉には合わさっているはずなのにそうでないことによるカタカタ使いの弊害のこと。

◎ 科学の場合は、パブリック性がかなり明確なのに対して、アーツはそもそも頼まれもしないのにアーティストなどが一見楽しげに(実は苦吟していることが多いと しても)創る、創ろうしているわけで、それを展覧したり公開することに、どれほどのパブリック性があるのかというそもそもの疑問に答えるため。

◎ 健常者の表現を扱う劇場では、障害者の表現は出来ない(させたくない)という意見。経験知としての発言だけに、反論するよりも、どうしたら、いいのかを考えるべきだったなあ・・・物理的な障害をホールは除けても、鑑賞者のステレオタイプ化した視線が邪魔をしているということだったわけだな。

◎ 昨日、ある市の芸術文化ホールが財政上からほぼ貸し館になってしまう案が出されているという話を聞きました。交付税で文化分を需要額に計上するとか宝くじ の配分とかで、何か文化予算カットを防ぐすべはないのだろうか。事業仕分けで国の文化予算が減らされそうなご時勢だからこそ。

◎「全面的に肯定する」という言い方についての違和感がどうして自分に沸き起こるのかを考える。全部引き受けるとか、まるごと受容する、障がい者をそのままで引き受ける、という表現との異同とか。

http://takebun.exblog.jp/i3より引用
たけし文化センター(たけぶん)は、重度の知的障害のある「久保田壮(たけし)」という個人を全面的に肯定することを出発点にコンセプトを作り上げた、公共文化施設です。カフェがあり、創作スタジオがあり、ワークショップの場があり、コンサート会場があり、基本的な機能は他の文化センターと々です。公共に開かれた施設というところでも、他の施設と比べて何ら変わりはありませんが、さまざまな人たちを受け入れるという点は、常時最優先事項としています。しかし、すべての機能が「たけし」基準で設置してありますので、土台のところで「普通の公共施設」のルールとはすべて異なります。そのルールの多くは明言化することはできません。なぜならば、そうしたルールは個人個人それぞれの関係や願い、利用方法によるところが大きいからです。

by kogure613 | 2009-11-23 23:33 | こぐれ日録 | Trackback | Comments(0)

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