新作能『水の輪』再演@大阪市中央公会堂3階
2009年 12月 26日
稲垣浩監督『忠臣蔵―花の巻・雪の巻』(1962年、207分)。後半部分を見て、いままで見た中で一番すっきり分かりやすい忠臣蔵だなあと思う。討入りの直前を長く描いているところや、江戸の町のセットがとても優れているので、そこを十二分に使っている。音楽がやっぱり、とても面白い。伊福部昭ならでは。
17時からの新作能『水の輪』再演。麻生さんの置き土産?地域文化芸術振興プラン推進事業があったから出来たのだったわ。なるほど。
能楽:山本章弘(山本能楽堂)、美術:井上信太。http://grandsheep.exblog.jp/13334839
子どもたちの狂言的舞とお囃子は本当にかわいく楽しい。3つの輪。下手側の輪(子どもたちの中になぜかお母さんたちがいたのはなぜ?)には、ちょっと明かりが足りなかったかな。
いろんな方にあいさつ。こういう機会が、年末の風物にはなれないのが残念だけれど、終い能とかあるといいよなあ。新年が翁だとしても。
映像(新視覚)がどうして追加されたのかなあと思ったが、これは、中之島の大阪市中央公会堂3階があまりにも洋風の美しさがあるので、それをいったん消去しようという意図だったのかも知れない。
初演では、川の流れの関係で、お能が下手橋掛かりからやってくるのに、シテ、ワキともども上手より登場していたが、それは、解消されていて、いつものお能と同じ鑑賞ができる。
なお、薪能と同じだろうけれど、マイクで拡大する声、囃子について。
声は大きいのだが、言葉は聞き取りにくいように思う(室内なので、ちょっと反響とかもあったかも)。
囃子の音響は悪くはないけれど、囃し方の声は拾わないでもいいのでは?